#02 2008.09.16tue〜18thu
立体作品
→18の場面、18の時間。永遠に繰り返される1904年6月16日。「ダブリン彷徨」。


なぜ僕たちの意識は勝手に新しい一日へと移って行くのだろうか?
時計の針は同じ表示の上をぐるぐると回り続け、同じ一日を繰り返しているだけなのに・・・。
現代物理学の世界では時間の経過という概念がないらしい。
時間は流れず、単に存在しているだけだというのだ。
確かに人間がいなければ時間の概念など必要ないのかもしれない。
きっと地球にとってはどうでも良い事なのだろう。
時間は留まり、僕らは通り過ぎる。そこにはただ、変化だけが永遠に続いていく。
これは「ダブリンの1904年6月16日」と「この場所の今という時間」を比べることによって、
時間の概念に関する思考実験を行う為の、きっかけとして制作された作品である。

source:「ゴーマン=ギルバート計画表」に記された18の章に対応した18の時間と現在の時間

図版:ダブリン市街の地図と南北星座表及び太陽系運行図